どこでも誰とでも働ける 尾原和啓 ☆☆☆☆☆☆

〇現代の会社と社員の関わり合い方

会社が社員に将来を保証することは、どんどん難しくなってきている。

しかし、会社は人事制度や教育システムを変えることができず、旧来の価値観を若者にすり込もうとしている。
→若者が違和感を感じてきている。

 

〇タイトルの2つの意味
①どんな職場で働いたとしても、周囲から評価される人材になるということ。
②世界中のどこでも、好きな場所にいながら、気のある人とめぐり合って働けるということ。

〇現代は、フラット、リンク、シェアの社会。

会社から一方的に命令されず、もっと生き生きと働くことができる。

 

〇行うべきこと

・自分の知識を他人に提供する。
・本は、たった1000円くらいだが、人生を変えることすらある。素晴らしい投資!

・現代は移り変わりのスピードが速いため、PDCAではなく、DCPAの意識を持つこと。→まず行動をする!

・自分ルールを持つこと。人間はラクをしたがる生き物だから。しっかりとやるべきことを決めておく。

・人生をゲーム化できれば、メンタルは最強になる。

 

〇3種の議事録
①現場の視点からみた議事録本体
②ディレクターの視点から見た会議の演出メモ→会議を仕切ったつもりで
③プロデューサーの視点からみた会議の開催要項

 

〇毎年転職活動をする。
相手の会社がこちらの能力をいくらで買いたいかを提示するのと同じように、こちらも会社が3年後に成長するかどうかを冷静に見極める。お互いに相手の儲ける力をガチで評価して手を組むかどうかを決めるのが、転職活動という場。
→「いつでも辞められる」と思えば、会社でも、周囲の顔色ばかり窺うのでなく、自分の思ったことを大胆に主張できるようになる。

 

〇転職の2つの理由
①目的としての転職…その会社で働くこと自体が目的
②手段としての転職…自分のスキルや能力を高めて次のレベルに行くための手段。
→この会社で自分のスキルや知識、人脈、外向きの肩書を手に入れたいという手段としての転職があってもいい。
→会社に転職するというより、「プロジェクト」に就職する

〇始まりの場所にいる大事さ
ビルゲイツやスティーブジョブスは業界の黎明期にいた。だからずっと偉大なままである。

 

感想

劇的に変わりゆく21世紀の世の中での働き方をまとめた本。

従来までの働き方から離れて、キャリアの築き方を考えていきたい人に非常におススメ。

 

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから"の仕事と転職のルール